2007/7/6 金曜日

MailScannerが隔離したファイルを定期的に削除する

Filed under: Tech::Linux — oohashi @ 19:31:39

ウイルス対策・スパム対策ソフトMailScannerは、ウイルスを検知した場合、 「/var/spool/MailScanner/quarantine」ディレクトリに隔離するが、インストール直後はこの隔離ファイルをそのまま残し続ける。そのままだと/varディレクトリのHDD容量を圧迫してしまうため、定期的に削除する必要がある。

MailScanner付属のperlスクリプト/etc/cron.daily/clean.quarantineを修正する。

#!/usr/bin/perl

#
# IMPORTANT NOTE:
#
# Change the next line to 0 instead of 1 to enable this script.
# By default it will be disabled and will not do anything.

#$disabled = 1;
$disabled = 0;

$quarantine_dir = ‘/var/spool/MailScanner/quarantine’;
$days_to_keep   = 30;

exit if $disabled;

コメントにあるように「$disabled = 1;」を「$disabled = 0;」にする。保存する期間は「$days_to_keep = 30;」で指定する。

2007/7/5 木曜日

BlueQuartzでsendmailの再起動時にMailScannerが再起動するように修正する

Filed under: Tech::Linux — oohashi @ 18:16:12

BlueQuartzでは、メールのドメイン拒否を管理画面から設定できるのだが、設定するとsendmailが再起動するようになっている。このときMailScannerなどのウイルス・スパム対策ソフトを使っていると、MailScannerなどを経由しないでsendmailが直接メールを送受信するようになってしまう。

これを防ぐには、BlueQuartzの「/usr/sausalito/handlers/base/email/restart.pl」」の以下の箇所を修正する。

Sauce::Service::service_run_init(’sendmail’, ‘restart’) if $obj->{enableSMTP};

ここを

Sauce::Service::service_run_init(’MailScanner’, ‘restart’) if $obj->{enableSMTP};

に修正する。

WordPress2.0.7の文字コードをEUC-JPからUTF-8へ変換する

Filed under: Tech::Linux — oohashi @ 16:52:04

WordPressME 2.0.7はデフォルトがEUC-JPになっていて、そのままなにも考えずにインストールするとEUC-JPで投稿などのデータを登録し、かつシステムで利用する文字列もすべてEUC-JPでデータベース内に登録される。

EUC-JPが前提になっていながら、管理画面の「オプション」-「表示設定」の注意書きに「RSSフィードの文字コード出力に関してはUTF-8を推奨。MEでは上記設定に関わらずRSSフィードをUTF-8で出力しています。」とあるように、WordPressではRSSに関しては出力もデータベースへの保存もすべてUTF-8が前提になっているようだ。実際にダッシュボードで表示されるRSS関連がUTF-8で取り込まれている。RSS関連も含めてオプションに関するものは「wp_options」テーブルに格納されているが、結果的にwp-optionsテーブルは、UTF-8とEUC-JPが混在する形になっている。

文字コードが混在していながら、文字化けもしないで表示されているのは、MySQL内では、すべてのテーブルが「ENGINE=MyISAM DEFAULT CHARSET=latin1;」と定義されていて、MySQL側で文字コードを変換しながら処理しているためと思われる。

WordPressMEは、2.2.1などではUTF-8が前提になっていて、プラグインなどもUTF-8が前提になっているため、はやめに文字コードをEUC-JPからUTF-8に変換したほうがいいと思われる。

WordPressME 2.0.7で文字コードをEUC-JPからUTF-8に変換するには、ダッシュボードで表示されるRSS関連をすべて破棄し(RSS関連は文字コードを変換後にWordPressに接続したとき、あらためて取得される)、いったんすべてをEUC-JPベースにする。RSS関連のデータはwp_optionsテーブルのoption_idが66、68、70番になっている。

# mysql -u root -p wordpress
Enter password:
Reading table information for completion of table and column names
You can turn off this feature to get a quicker startup with -AWelcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 520 to server version: 4.1.11Type ‘help;’ or ‘\h’ for help. Type ‘\c’ to clear the buffer.mysql> UPDATE `wp_options` SET `option_value` = ” WHERE `option_id` = 66;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
Rows matched: 1 Changed: 1 Warnings: 0mysql> UPDATE `wp_options` SET `option_value` = ” WHERE `option_id` = 68;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
Rows matched: 1 Changed: 1 Warnings: 0

mysql> UPDATE `wp_options` SET `option_value` = ” WHERE `option_id` = 70;
Query OK, 1 row affected (0.01 sec)
Rows matched: 1 Changed: 1 Warnings: 0

mysql> \q
Bye
#

データベースをすべてバックアップする。

# mysqldump -u root -p –default-character-set=binary wordpress > wordpress.dump

バックアップしたファイルをFTPでダウンロードし、秀丸で文字コードをEUC-JPからUTF-8に変換してから(このとき「ENGINE=MyISAM DEFAULT CHARSET=latin1;」は修正しない)、サーバにFTPでアップロードする。

既存のデータベースを削除し、あらためてデータベースを作成してからリストアする。

# mysqladmin -u root -p drop wordpress
Enter password:
Dropping the database is potentially a very bad thing to do.
Any data stored in the database will be destroyed.Do you really want to drop the ‘wordpress’ database [y/N] y
Database “wordpress” dropped# mysqladmin -u root -p create wordpress
Enter password:

# mysql -u root -p wordpress < wordpress.dump

この状態でWordPressに接続すると「Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/sites/www.hyperdyne.co.jp/web/wordpress/wp-includes/capabilities.php on line 19」というエラーが発生して、管理画面のメニューが表示されない。原因は、wp-optionsテーブルの先頭のほうに役割(ロール wp_user_roles)を定義している箇所があり、「s:4:\”name\”;」に続く箇所が役割名になっている。デフォルトでは「s:6:\”管理人\”;」「s:6:\”Editor\”;」「s:6:\”投稿者\”;」「s:11:\”Contributor\”;」「s:10:\”Subscriber\”;」の5つが登録されている。「s:」に続く数値は文字列のバイト数を意味するようで、UTF-8環境で3文字の文字列の場合には「s:6:」でなく「s:9:」と、同じく2文字の場合には「s:6:」とする必要がある。この問題を解決するスクリプト(my_cap.php)が「WordPress標準ガイドブック」(http://www.wordpress-guide.com/2006/11/11/capabilities/)にある。このスクリプトをWordPressのwp-adminディレクトリにFTPでアップロードしてから、「http://www.hyperdyne.co.jp/wordpress/wp-admin/my_cap.php」のようにURLを直接指定して実行する。このときブラウザで文字化けを起こしているときは、「表示」メニューの「エンコード」で「Unicode(UTF-8)」を指定する。

管理画面にログインし、「オプション」-「表示設定」-「ブログの文字コード」で「EUC-JP」となっている箇所を「UTF-8」に修正して、「設定を更新する」ボタンをクリックする。

最後にWordPressディレクトリにあるwp-config.phpファイルの中の「mb_internal_encoding(”EUC-JP”);」を「mb_internal_encoding(”UTF-8″);」に、「define (’WPLANG’, ‘ja_EUC’);」を「define (’WPLANG’, ‘ja_UTF’);」に修正する。

my_cap.phpなど作業用ファイルをすべて削除する。

2007/6/26 火曜日

Bobby Jean

Filed under: music — oohashi @ 16:37:28

ある日、山手線に乗ろうとしたとき、近くにいたアメリカ人らしい若い男がある曲を口ずさんでいた。

「Born In The U.S.A…..」

彼が口ずさんでいたのは、当時、日本でも大ヒットしていたBruce Springsteenの「Born In The U.S.A」だった。いまのように観光客が東京にあふれかえっていた時代ではなかったため、横須賀あたりから出かけてきていた米兵だったように思う。

Bor In The U.S.A. Born In The U.S.A…….

Bruceの「Born In The U.S.A」は、本国アメリカでも、当時のレーガン大統領がとりあげたとかで、愛国心をたたえた曲というように誤解されていた。日本でも、筋肉に満ちた肉体でバンダナを頭に巻いたBruceの姿がよく目に付いたり、ある意味では能天気なセールスプロモーションビデオが流れたせいもあって、「マッチョなBruceのアメリカ万歳の歌」とでも受け止められていたことが多かったようだ。

「Born To Run」(明日なき暴走)やそれ以前の「The Wild, The Innocent & The E Street Shuffle」(青春の叫び)から聞いていたファンとしては、はじめて日本の大衆にBruceの曲が注目されたことの喜びとともに、みょうな受け止め方をされていることに不安と不満もあった。

そんな気持ちは無関係に、1984年に発表されたBruceの7枚目のアルバム「Born In The U.S.A」からは、いくつかの曲がシングル化されて、それぞれヒットしていった。

「決して退却しない。 決して降伏しない。」と歌うB面の「No Surrender」に続く「Bobby Jean」がシングルカットされればヒットするだろうにと当時の私は思っていたが、なぜかBruceはこの曲をシングル化せず、「I’m On Fire」や「Glody Day」「I’m Going Down」「My Home Town」という地味な曲ばかりシングル化された。

16歳のときに知り合った友人が家を出たことを知ったことからこの曲は始まる。

Well I came by your house the other day,
your mother said you went away
She said there was nothing that I could have done
There was nothing nobody could say

「この間お前の家に行ってみたら、お前の母親がお前は出て行ったという。
お前の母親は、俺でもなにもできなかっただろう、だれにもなにもできなかっただろう、そう言った。」

Now you hung with me when all the others turned away turned up their nose
We liked the same music we liked the same bands we liked the same clothes
We told each other that we were the wildest, the wildest things we’d ever seen

「まわりのみんながおれに背を向け、そっぽを向いても、お前だけはそばにいてくれた。
俺たちは、同じ音楽が好きで、同じバンドが好きで、同じ洋服が好きだった。
俺たちが一番ワイルドで、俺たち以上にワイルドなやつなんて見たことがない、そう言いあっていた。」

Now we went walking in the rain talking about the pain from the world we hid
Now there ain’t nobody nowhere nohow gonna ever understand me the way you did

「雨の中を歩きながら痛みについて語り合った。
お前のように俺をわかってくれるものはもういない。」

そして、バスか列車に乗っているかもしれない友人に向かって、あるいはモーテルの部屋でラジオを聴いているかもしれない友人に向かって、この曲を歌っている自分の声が聞こえるだろうかと問いかける。

Maybe you’ll be out there on that road somewhere
In some bus or train traveling along
In some motel room there’ll be a radio playing
And you’ll hear me sing this song

遠く離れていてもその友人のことを想っていて、最後にもう一度呼びかけたいと考えていると。ただそれは、友人の決心を変えさせるためでなく、さよならを言いたかったのだと。「お前がいなくなってさみしいよ、さようなら、Bobby Jean。 」

Well if you do you’ll know I’m thinking of you and all the miles in between
And I’m just calling one last time not to change your mind
But just to say I miss you baby, good luck goodbye, Bobby Jean

短編小説のように情景を描写することの多いBruceとしてはめずらしくセンチメンタルで情緒的なこの曲は、1975年の「明日なき暴走」以降、E Street Bandのギタリストとして行動をともにしてきたSteven Van Zandtがバンドを離れたことから生まれたとされている。

2007/5/19 土曜日

防波堤の上

Filed under: music — oohashi @ 9:23:30

「防波堤の上」は、浜田省吾の7枚目のアルバム(当時はLPレコード)「愛の世代の前に」のB面の最後に収録されている曲である。1981年9月21日に発売されたこのアルバムは、翌1982年1月12日に行なわれる武道館コンサートに向けてリリースされたもので、このコンサートの成功をばねに浜田省吾はステータスを築くことになるが、そんな「輝かしい」アルバムの最後に収録されているこの曲は、心に染み入るほどの孤独をうたっている。浜田省吾のソングライター、とくに詩に対するこだわりと実力はもっと評価されていいのではないかと私は思うが、そんな彼の並外れた作詞力が発揮された作品である。

防波堤に うち寄せて 砕ける 波を見てた
海の色に ふるえては 急いで 走り去った
悲しいほど自由 防波堤の上

と始まるこの曲は、いわゆる「暗い曲」である。しかし、その暗さにしめっぽさは感じられない。どちらかと言えば、冷静に事態を分析している明晰な視線を感じることができる。

私が好きな箇所が次のフレーズだ。

ドアを開けて 人に出会い 恋に落ち 誰かと眠る
期待されて 裏切られて
信号が 変わるのを待ってる

ここには人生のある一断面があざやかに切り取られている。

ある方のブログでこの曲について、次のように語っていた。「この曲の主人公は『生きる』という行為に絶望を抱いている。もはや自らを救うものは何も無い。防波堤の上に立っている自分の背中を風が押してくれたら・・・・と願っている歌なのだ。」とあった。

私にはじつは意外だった。曲の最後で「風よ 不意に オレの背中 押すがいい…ためらわないで」とあり、防波堤の上で立ちすくんでいる主人公がそう願っていると考えても不思議はない。

たしかに、この曲の「暗さ」の正体は「孤独」であり、その隣には「絶望」や「死」なども寄り添っていそうだ。

それでも私には、曲の冒頭で「急いで 走り去った」とあるように、主人公は死を予感しながらもその場所を離れていたように思える。いや、そう思い込んでいた。

ではなぜ、防波堤の上ではない場所で背中を押されることを願っていたと思い込んでいたのだろうか? 自分でも答えははっきりしない…..

 

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