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Vintra Systems Mail Server Proについて

EMWAC(European Microsoft Windows NT Academic Centre)が開発したメールサーバソフトIMS(Internet Mail Services)は、無料でありながら高機能で、なおかつ設定がかんたんなすぐれたソフトです。実際に、規模の大小を問わず多くのネットワークで導入され、実績も豊富です。しかし、残念ながらEMWACはIMSの開発を終了し、EMWAC自体もその性格を大きく変えてしまったようです。

そのため、IMSは時代の流れの中でこれからも第一線のメールサーバソフトでありつづけるということは、期待できそうもありません。とくにSPAMメールへの対策など、新しい問題に対する解決策はむずかしいでしょう。ユーザの有志の人々がプラグインという形で、IMSを補完するソフトウェアを発表してくれていますが、今後さらに生まれるであろう問題に根本的には対応しきれないでしょう。

ここではこうした理由から、IMSから新しい別のメールサーバソフトに交換することを前提に説明をします。メールサーバソフトといっても、WindowsNT対応版のものは数多くあって、たとえば、ダウンロードサイト「http://www.bhs.com/」などで「mail server」を探してみても数多くのソフトが紹介されています。

UNIXプラットフォームにはsendmailという高機能で実績はいわずもがなのメールサーバが無料で提供されていますが、WindowsNTではそのほとんどが有料のソフトです。しかし、その中でこれから紹介するVintra Systems Mail Server Professionalは、1台のサーバ・ひとつのドメインでの使用にかぎってですが、無料で利用することができるメールサーバです。

Vintra Systems Mail Server Proのインストール

Vintra Systems Mail Server Proは、Vintra Systems Incorporatedの販売するソフトで、バージョン2.5は製品(250ドル)として販売されています。このバージョンは、同社ホームページから、30日間の期限付きトライアル版がダウンロードできます。うれしいのは、少し以前のバージョン2.02が無料版として公開されていることです。ここでは、この2.02をインストールします。

2.02は無料版として制限があります。

  • Install on ONE machine.
  • Receive email for one domain and any number of email addresses. You must purchase a site license to receive mail for multiple domains.
  • No phone support.
  • Email support only to report bugs

「1台のマシンにしかインストールしてはならない」「ひとつのドメインでメールを受信すること。ただし、メールアドレスには制限はなし」「サポートがないこと」「電子メールではバグレポートしかサポートしないこと」が制限事項になっています。

まず、Vintra Systems Mail Server Pro 2.02を、同社ホームページからダウンロードします(約8MB)。アクセスすると無料版の2.02と製品版の2.5が紹介されています。

Vintra Systemsのホームページ

同ヘルプページ

2.02の「Download free version」をクリックするとダウンロードが始まります。ダウンロードしたファイルは自己解凍式のファイルになっています。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストールが開始されますが、Vintraをインストールした直後から各設定が始まります。Vintraでの設定は、Webブラウザからするようになっています。サポートしているWebブラウザは、NetScape4.0とInternet Expolorer4.0ですので、いずれかをあらかじめインストールしておく必要があります。ファイルをダブルクリックするとインストール開始のメッセージが表示されます。

「はい(Y)」ボタンをクリックすると解凍が始まります。

著作権の表示とほかのプログラムを終了するようメッセージが表示されます。

「Next>」ボタンをクリックするとライセンスに同意するかを問い合わせるメッセージが表示されます。

「Next>」ボタンをクリックするとユーザ情報が表示されます。WindowsNTに登録してあるユーザ情報が表示されています。

「Next>」ボタンをクリックすると、インストール先フォルダを指定する画面になります。デフォルトでは、WindowsNTがインストールされているディスクの「Program Files」ディレクトリの下に「Vintra Systems\server」というディレクトリが作られます。

「Next>」ボタンをクリックすると、インストールのタイプを指定する画面になります。「typical」が標準、「Compact」が最小、「Custom」がインストールするものを選択する指定です。

「Next>」ボタンをクリックすると、スタートメニューのプログラムに登録するフォルダの名前を指定する画面になります。デフォルトでは、「VintraServer」になっています。

「Next>」ボタンをクリックすると、これまで設定した条件にしたがってどうインストールされるかが表示されます。

「Next>」ボタンをクリックするとインストールが始まります。

ここで、場合によって、ODBCドライバのバージョンが古いため、アップデートするかどうかを問い合わせてきます。よければ「OK」ボタンをクリックします。「abort」ボタンをクリックするとインストールが中断されます。

続いて、いくつか重要な事項を設定します。まず、「Admin server' TCP/IP port」は、Vintra Systems Mail ServerはWebブラウザを使って設定するようになっていて、そのときのTCP/IPポートの数値を設定します。安全の意味では、デフォルト(1967)とは別の数値のほうがいいでしょうが、あとから変更するようにします。「Administrator User Name」には管理者のユーザ名を、「Password」にはパスワードを、「Confirm Password」にもパスワードをもう一度入力します。「Administrator User Name」は、デフォルトでは「admin」になっていますが、この管理者の名前とパスワードは、WindowsNTのドメインユーザマネージャとは関係なく、Vintra独自に管理している名前とパスワードです。したがって、すでに登録してある名前とパスワードに限定する必要はありません。

インストールが終了します。「Finish」ボタンをクリックします。ODBCドライバのアップデートをした場合は、WindowsNTを再起動します。

「OK」ボタンをクリックすると「ネットワークパスワードの確認」ダイアログボックスが表示されます。さきほど入力した管理者のユーザ名とパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。

Webブラウザが起動して、vintaの設定画面が表示されます。

以上のようにインストールそのものは非常に簡単です。設定もWebブラウザからできるので手軽ではありますが、設定内容自体は機能に応じて非常に高度です。続いて、設定について説明します。

謝辞 Vintra Systems Mail Server Proという優秀なソフトを紹介してくれた松田さんに感謝します。もしこれを読んでVintraに興味をお持ちになり、インストールに挑戦し、成功した方がいらっしゃったのなら、「松田のオヤジに感謝」とボソボソつぶやいてください。

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